カルチャーシーン
ベルリンは音楽と芸術の街でもあります。
ベルリンの壁崩壊後、刺激を求めて世界中から様々なジャンルのアーティストたちが集まってきました。
最近ではクラブカルチャーでも有名で世界中からクラブ目当てに人が集まります。
街を歩けば多国籍の街だけあって街角で世界中の様々な音楽を聴くことができます。
そしてレベルが高いです。電車の中でいきなり演奏する人たちも度々いて驚きました。
それをうるさいと嫌な顔をする人はいません。
音楽が街の雰囲気を明るく、リラックスしたものにしています。
週末には広場でマーケット市が開かれますが、そこで音楽を聴くこともできて、イタリア人の屋台で買ったティラミスとカプチーノを味わいながらいろいろな音楽を楽しむというのも豊かでぜいたくな時間です。
一度、コロナ下の2020年秋にはベルリンフィルを聞きに行きました。
7月に渡独したばかりでチケットの買い方もよく知らずにとりあえずダメ元で現地で買えることを期待して行ったのですが、当日券はないということが分かり、あきらめかけたのですが、たまたま居合わせた日本の方にチケットが余っているのでどうですかと声をかけていただき、見ることができました。
聞けばコロナ下でチケットが最低2枚からでないと買えなくなっているらしく、その方は長年のクラシックファンでデュッセルドルフからたびたび聞きに来るということで、とても幸運でありがたいご縁でした。
その方は比較的安くてよい席を知っていて、30ユーロほどでしたが2階席の舞台に近いところからコンサートを楽しむことができました。
会場の雰囲気は思ったほどかしこまったものではなく、近所のおばさんが少しきれいな格好をして気軽に聞きに来るといった感じで、学生向けの15ユーロの立見席もあり、音楽も一部のお金持ちだけのものではなく、普通の人々の生活に溶け込んでいる印象を受けました。
その方からは後日、都合でベルリンに行けなくなったのでチケットを差し上げますと連絡いただき、国立オペラ劇場で初のオペラを見るというさらにありがたい幸運もありました。
ドイツ全体に言えることですが、ベルリンも美術館・博物館の数がとても多く、市内に175以上の美術館・博物館があります。
街中でも建物の壁やベルリンの壁跡にグラフィティアートが描かれ、散策中に目を楽しませてくれます。
ベルリンでは日常生活に芸術や音楽に触れる機会が多くあり、それが暮らしを人生を豊かにしています。
そしてそんな芸術や音楽の価値が一般的に認められているので、社会的な地位も高く評価されているようです。